桐ヶ谷覚の想うこと

 

最近の偽装について思うこと  2007.11.30

最近の目に余る偽装の数々をみていて、経営者の姿勢そのものが歪んでいるとの一言に尽きると思います。 とにかく潔くない。

何はともあれ、パートの人間に全ての判断をゆだねる組織、勝手にやっていいという会社はありえないはず。

それを自分自身の保身のために言い訳をしている姿は美しくないではないですか。

偽装は全て内部告発です。

言われてやらざるを得ないと思ってやってる間に、その社員も正義感との葛藤でついにそこまで至るわけです。

「船場吉兆」に至っては、言い訳が見苦しい。

自分も経営者の端くれとして、「正・不正」に対しては常にぶれない座標軸を持たないといけないと考えてます。
社員はその社長の一貫した考えがあればこそ、安心して自分たちも判断ができるのであって、都度にぶれると迷いに通じます。
すると社員それぞれが勝手な尺度で動き出すわけで、もう収集がつかなくなります。

僕自身迷うこともたくさんあります。 僕は京セラ名誉会長の稲盛さんの勉強会があり、参加してお話しを伺いますが、今生きる松下幸之助そのものです。
稲盛さんの教えに「正・不正」への話しがよく出ます。

商売人としてどうあるべきかの前に、「人間としてどうあるべきか」

が一番大事と思います。 これからも様々な問題に出くわすのが人生ですから、悩みは尽きないと思いますが、経営者自らの座標軸があるならば、自分もぶれないし、周りもぶれないでやっていけることと思います。

株式会社キリガヤ 桐ヶ谷 覚

 

 
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