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こだわり(新築・注文)住宅・リフォーム・ガーデニング・インテリア設計を得意とする株式会社キリガヤ 代表取締役 桐ヶ谷覚の日記です。

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最新の日記


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黒錆仕上げ

日本古来の技法で鉄に絹を焼き付ける技法があります。
この技法を、松本にお住まいの日本伝統工芸会の会員でもあり、お弟子さんに日本の伝統工法を伝えようと活躍されている前田純一さんに教わりました。
前田さんは100年続く江戸指物の作家で、25年位前に鎌倉から松本に移り住み、そちらで厨子やテーブル・椅子など暮らしの中に溶け込むものづくりを目指している方です。


美ヶ原の工房にお邪魔したときに、椅子の脚をスチールで作っていましたが、何とも言えぬ風合いの仕上がりでした。
私が「これは、なんですか?」と聞くと、「黒錆です」とのお答でした。
「どうするんですか?」と聞くと、やって見せてくれました。


鉄を真っ赤に熱したところに絹の端切れをこすり付けるとモクモクと煙があがります。
まるで髪の毛が焦げたような臭いがします。
繭から出る天然のものなのでしょう。
すると、塗装とは全く風合いの違ういい感じに仕上がりました。


今回、私はある方から相談を受けました。
アフリカのどこかで、象の絵や鳥の絵を描いた木のコースターのようなものを大量に持ってきた人が、スターバックスのお店にオブジェとして飾ることになったと相談に来られました。
コースターを飾るために、写真のような円錐を作ったのですが、私は相談を受けたときに、これには「黒錆」がピッタリだと直感しました。


黒錆仕上げ

しかしやったことがないので、見よう見真似ですが今回挑戦してみました。
絹の端切れは、母が古い着物から用意してくれて鉄工所の社長と二人でやってみました。


黒錆仕上げ

黒錆仕上げ

うまくいきました!!!
テカリはなく、しっとりといい感じに仕上がりました。
まもなくタマプラーザのスタバに飾られると思うので、私も見に行ってみたいと思います。


これからは家具のスチールの脚には、キリガヤでも定番化し、新商品として勧めていくつもりです。
家具が出来上がったときは、ご案内を致します。



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