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社長の不定期日記

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見学その2 ノダ

建材メーカーの「ノダ」に桧合板の見学に行ってきました。
国産材の杉・桧が伐期を迎えているのに、消費が追いついていっていない。
そこで国の補助もあり、国産材の合板を作るようになりました。
杉は強度が弱い関係で、合板の芯材に使われ表裏はカラマツとの複合合板になりますが、
桧は芯からすべて桧で合板ができます。
 
0工場_20160831
 
最初にノダの歴史など全般の説明を受けました。
 
1ノダ歴史_20160831
2全景_20160831
 
もとは「野田材木店」で創業され、わが社と同業のスタートでしたが、戦前に合板の製造を開始され現在に至るのです。
同業スタートでも、今はあまりにも規模が違いすぎますね。
 
僕は1972(S47)に社会人として、この業界に入りました。
思い出深いのは新人研修で、最初に工場の見学に行ったのがこの「野田合板」でした。
今でもその時の記憶が鮮明に残っています。
当時とは作っている商品も違いますが、なぜか親近感はありますね。
 
最新鋭の合板工場は、80mx116mの建物ですが、場内は人影が見えず、ほとんどがオートメ化されています。
 
3べニア_20160831
 
残念ながら工場内の写真は不許可なので、お伝えすることはできません。
これらの工場外部の写真も、了解いただいての写真です。
 
ここの特徴は、丸太を蒸煮する装置です。
 
4蒸煮_20160831
 
丸太を40分ほど蒸気蒸しにします。
これにより丸太を大根のかつら剥きのようにするのですが、剥いた表面ががさつかずきれいに仕上がるのだそうです。
 
土場には丸太が積まれていますが、この丸太1本を剥くのに要する時間は10秒しかかかりません。
ここでの丸太の消費量は一日に5~8千本になります。
 
5丸太_20160831
 
また剥いたシートの検品はカメラが監視し、グレード分けを自動でします。
確かに流れるスピードからして、人の目では判別できません。
今やロボットなのかITなのか分かりませんが、すごい性能になっているのです。
確かに車も自動運転が視野に入ってきました。
 
今日本の林業は大変な危機にあります。
ひとつは林業に従事する人が激減しているし、高齢化している。
もうひとつは丸太の価格が外材の相場に連動し、山林所有者が持ち出しになる価格であるため、放棄し始めている。
そこで林野庁では相当額の補助金を出して支えているのが現状です。
山に手が入らないと荒れた状態になり、台風等の災害時には保水できないために土砂崩れにつながったりします。
 
国産材が従来の柱・梁・羽柄材としての利用以外に、合板として活用できるならば、
山に元気を取り戻すことにもなるのです。
ぜひ建築にも積極的に国産材の合板の利用を高めていきたいと思います。

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