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社長の不定期日記

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法性寺 山門修理始まる

逗子市久木に建長5年(1253年)建立の日蓮宗 法性寺があります。
この寺の由縁は松葉ヶ谷法難※1の際、日蓮※2が白猿に導かれ難を逃れた岩窟の地に建立されたと伝えらる古いお寺です。
この山門の柱の付け根が腐れてきて、住職から相談を受けました。
 
1山門全景2018
2山門2018
3腐れ2018
 
この修理は通常の大工では難しく、材木屋として長年取引のある「松本社寺建設」にお願い相談しました。
この方はまさに現在の宮大工であり、工房は鎌倉の水仙で有名な「瑞泉寺」の境内にあります。
神奈川県のお寺以外にも古い建物の保全や修理を手掛けている方です。
こちらの工房はお弟子さんも5人ほどおられて、伝統技術の継承に励んでいます。
 
4事務所内2018
5屋根組み2018
(柱から大きくせり出した屋根の模型。これによって雨から柱や壁を守ることができる)
6出三斗2018
(美しくも複雑な組み物の模型)
 
お寺が柱より大きく外に屋根がせり出していくには、こうした技術があればこそ可能なのです。
この方式は出三斗(でみつと)※3というのですが、順々に先に受けを作っていくのです。
この三斗(みつと)の回数が増えるほど軒の出は大きく出せるのです。
一度お寺に行かれたら柱から屋根の先端まで大きく出ているところは、こうした仕組みになっているのがお分かりになると思います。
 
話しがあり、松本さんをご住職にご紹介してから随分と間があきました。
僕はどうなったのかなと気にはなりつつ、こちらが催促することではないのでそのままにしていました。
最近松本さんが挨拶に来られ、いよいよ改修工事が始まりましたと報告を受けました。
 
7山門袖なし2018
8基礎2018
10控え2018
 
袖が取り外され、その代わり倒れないように控えをしっかり固定し、基礎からの作り変えをやっていました。
この際に屋根が瓦葺きですが、重さを考慮し銅葺きに変えるそうで、完成したら雰囲気は一変するでしょうね。
この工事には相当な費用がかかるので、見積から着工までの期間は檀家さんたちが寄付を集めるために動いていたのだそうです。
その寄付も目途がついたので、いよいよ年内の完成を目指して工事が始まったということでした。
新年は装いを一新した山門が披露されることと思います。
仕事の中身も、出来上がりも大変に興味あります。
ぜひお近くの方は法性寺にお立ち寄りください。

※1 松葉ヶ谷法難について(ウィキペディア) ※2 日蓮について(ウィキペディア) ※3 出三斗(でみつと)について(コトバンク)

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