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夏休み2012(Ⅳ) 陸前高田・・・「被災地発、復興行き」

私たちが宿泊するのは 陸前高田自動車学校の宿泊施設「マイウス」さん。

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ここはいつも我々がお世話になっている 森谷材木の森谷社長の弟さんが社長を務めてらっしゃる、「復興レストラン」

逗子からボランティアで伺うメンバーも利用する、いわば拠点的な存在です。
I さんもじつはここに勤めてらっしゃって、今日は私たちのために休暇を取っていただいてました。

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I さんは翌朝もお孫さんの真吾くんと一緒に宿舎を訪れてくれて、一緒に朝食をとりながらいろんな話をしてくれました。

I さんはいま、読書ボランティアを通じて、名古屋や長野などいろんな場所で講演をして回っているそうです。

テーマは「被災地発、復興行き」

いつまでも被災地じゃいけない・・・。自立していかなきゃいけない。
全国の人たちに支援してもらって今がある。
おかげさまで絶望の縁から将来を考えられるところまでこれた。

みなさんにお礼参りをしてまわりたい。
そして、防災意識をもつことの大切さを説いてまわりたい・・・と。

以前、チリ地震の津波の時にも被災している I さんの話は、とても重要なことを教えてくれます。

今回の地震には多くの過信があった。
それは、以前の津波をもとに造られた5mの防波堤。
これを信じきっていて、大丈夫だと思っていた。
防災訓練も怠っていたのではないか・・・?
時間とともに以前の教訓を生かさないようになってきた。
それは昔のことを知らない若い人たちが、海抜1mの場所に家を建て始めていく・・・。
など、こういうことを語り継いでいかなければならないんだと。

また、I さんの話は、今の政治のあり方にも一石を投じます。
一刻の猶予のないこの復興への道程の中で、復興の妨げになるようなことばかりが取りざたされる国政へのいらだちもあらわにします。岩手県出身の大物政治家への苦言もはばかりません。待ったなしの状況なんです。当然のことです。

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こういった当事者の生の話は,深く私の胸に刺さります。
とくに海沿いの町に住む私たちには身に迫る大切なお話になりそうです。
ぜひ逗子でも講演をお願いできないものかと思いました。

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昨年の5月、竹駒仮設住宅ができてすぐ、私たちキリガヤが大工さんたちとお邪魔して下駄箱や長押を取り付けに伺った時に I さんに初めてお会いしてから早1年3か月。
これまで何度も陸前高田へは何度もお邪魔していますが、こんなに陸前高田市内をゆっくり見て回ったのは初めてだし、Iさんとこんなにたくさんお話したのも初めてでした。

 

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