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災害時の仮設住宅はプレハブだけなの?

みなさんこんにちは 住宅事業部の川添です。
まもなく 3.11東日本大震災発生から3年が経とうとしています。
震災発生当時は仮設住宅で暮らす被災者の様子がよくマスコミに露出していました。
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「仮設住宅」というと私たちがイメージするのは上の写真のような
プレハブで建てられたものがほとんどだと思います。
今回はこの「仮設住宅」が 建築現場にあるようなプレハブ仮設だけでなく、
温かみのある木造で仮設住宅を建てることができる!というお話をさせていただきます。
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この日私たちは「応急仮設木造住宅等に係る施工技術等講習会」 に参加してきました。
この日集まったのは全国の地元中小工務店組織と建設労働組合を中心とした
 一般社団法人 全国木造建設事業協会(全木協)という組織です。この組織は 
東日本大震災の発生によって必要となった仮設住宅の建設に対応するために、
2011年9月1日に設立されたものです。
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午前中は座学で「災害協定の現状と締結の意義」
「応急仮設木造住宅の概要と施工の解説」を学びました。
この木造で建てる仮設住宅の意味は
■被災者が困難な状況の中で、少しでも快適に暮らせる住宅であること。
■地元の大工・工務店が仮設住宅を建てることで、
被災直後から被災地に雇用を生み出すことができる。
■手に入る地域の資材(木材)が利用できる。
など多くの特徴を活かすことができます。
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仮設住宅は正式名を「応急仮設住宅」と言います。
これまでの応急仮設は、大手資本を中心としたプレハブメーカーが
そのほとんどを一手に引き受け現地に大量の仮設住宅を建設していきました。
一度に大量に早く仮設住宅の供給がなされることは被災地にとって何よりのことです。
しかし、岩手陸前高田の被災地を訪れて仮設住宅を実際に見て思うことは、
隣宅との堺壁も薄く音も気になる。屋根・壁の断熱も不十分で、
東北の冬の厳しさは体験せずとも容易に想像できてしまうプレハブの仮設は
“住宅”として程遠い気がします。(実際に暮らしている方には申し訳ありませんが)
さらに、せっかくの雇用の機会にもかかわらず、自ら被災した、
もしくは地元の職人さんたちに仕事が廻ってこないことなどもあり得ます。
こうしたことを踏まえると、この事業の意義が理解できます。
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実際に建てられた事例を見てみましょう。
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地元で産出された木材で張った外壁が印象的ですね。
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取り組みを是非ご覧ください。
動画サイト「youtube」でも、ご確認いただけます。
動画はコチラ↓
<応急仮設木造住宅 入居者の声>
■地元の材料と地元の大工さんたちで建てた家ですから、
何かあった時にはすぐに対応いただけるので安心です。
■工事を見に行ったときに、被災された大工さんも働いていてうれしくなりました。
■新築に木のいい香りがしました。
■隣の音もほとんど気になりません。
■外壁の板張りはコテージみたいで飽きがきません。
あのころを考えると癒される感じもあって良いなと思います。
など・・抜粋。
自ら、また社員のほとんどが被災しながらこの事業に取り組まれた、
福島の工務店の体験談をうかがいました。
仮設住宅建設はとにかく「工期が3週間」と決められているため時間との闘いとなる。
事前の段取りと役割分担が重要。
職人さんたちの健康・安全管理。
遠方から応援に来てくれる職人さんの宿泊・食事の手配。
非常時においての資材調達の困難。
(べニア・断熱材・石膏ボードなどが市場からなくなっていく。
生コンは公共事業に優先されるため入手困難など)
実際に取り組まれる方々には大変なご苦労があるものなのですね。
私たちも万が一の際は微力を発揮ぜざるを得ない事態となるのでしょうが、
とにかくそのような災害がおきないことを只々いのる思いでした。
・・・午後は引き続き 実技。 

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